おはなし玉手箱　〜車海老〜 クラフト/布製品

こちら浦島太郎が竜宮城より持ち帰った
「玉手箱」をイメージし、折紙で作った
「箱」の出品です。
中にはエイジング効果のある煙ではなく
中身のないおはなしが入っております。
語り部は我が家に住み着いている黄色い鳥。
こちらのお箱
小物入れ、
もしくはお宅に住み着いている
幸せの青い鳥の寝床にもいかがですか？
サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cm
お気に召して頂けましたら
折りたたみ、封筒に入れ
郵送で送らせて頂きます。
なお、黄色い鳥はついていきませんので
ご了承下さい。

下記は中身のないおはなし↓
参照画像4枚目〜
〜車海老〜

喉が乾いたので
目についた自販機に車を停めたら
車海老でした。

下記↓の記憶が蘇り、
エビアンが飲みたくなりました。

母が柿の木から落ちて足を折ったと連絡。
取り急ぎ帰省し、
親戚の営む病院に連れて行くと
先生が正の字を見せ
「あんたんとこの谷で
柿の木から落ちた人数」
と笑った。
他の地区に比べ群を抜いていた。
住人の多くは猿なのかもしれない。
早速入院し、しばらくして様子を見に行く。
個室にいたはずが、話し相手欲しさに
二人部屋に移っている。
母のことだ。嫌な予感は的中する。
棚の整理をしていると
母は人差し指を口に当て内緒ポーズ。
隣人の会話を盗み聞きしていた。
何でも隣人の親戚も同じ病院に
入院していたらしく、知らなかった様だ。
隣「ぴっちゃんもここに入院しとるん？！」
母「ぴっちゃんも？！」
二人の声量は同等。
隣人の会話に参加までしたのだ。
カーテンの向こう側で見舞い客がざわつく。
私は顔が引き攣る。
母は肩をすくめイヒヒと笑っていた。
しばらくしてまた病院へ行くと
母がカレンダーに丸印をつけていた。
退院日が決まったのかと聞くと
自分で決めたんだと言う。
退院日は医者が決めるもんだと
注意しておいたが、丸を付けた日に
勝手に帰ってきてしまった。
私と父は入院費と菓子折りをひっさげ
取るものも取らず病院へ。
親戚院長に平に平に謝った。
しばらくは入院されては親戚が困るので、
カルシウムの補給に海老の殻煎餅を
食べさせててみようかと思案。
あとは勝手に帰ったりしない様、車が問題だ。
しばらくの間、車•海老問題は私を悩ませた。

この自販機で
その時のことを思い出した。

商品の情報